2020年 12月更新
海外長期滞在でまず考えなくてはいけないリスクが病気
monshin_doctor_serious

1.病気になった後の対処
2.病気にならないための対策

1については、保険の話が主なので別の投稿で書こうと思います。

今回は病気にならないための対策
主に予防接種の話です。

実際に受けた予防接種 金額

まず今回受けた予防接種です。
(上から優先順位)

1. 黄熱病    スタマリル    摂取回数:1回    ¥3680※治験   生涯有効
2. 破傷風     破傷風トキソイド武田  追加接種:1回    ¥2500円    10年有効
3. 狂犬病     VERORAB   接種回数: 2回※   13500円/1回    2年有効
4. A型肝炎   Havrix          接種回数: 1回  12000円  1年有効 (1年後再接種で20年有効)
5. B型肝炎   Engerix        接種回数: 2回  10000円/1回   1年有効(1年後再接種で20年有効)
6. 髄膜炎     MENVENO  接種回数: 1回  12500円     5年有効    
7. 腸チフス  TYPHIM Vi  接種回数: 1回  11500円    3年有効

総額  86,680円!!!

予防接種は保険が効かないので高いです。



予防接種の判断基準・地域別の接種

予防接種は人、旅の種類によって打つ数も変わってきます。
a. 地域の流行病を防ぐ
b. 自転車旅の特性が故、起こりうる病気を防ぐ
この2つから予防接種を絞り込みました。


a.地域の流行病
1.黄熱病、6.髄膜炎、7.腸チフスが該当します。

1. 黄熱病
黄熱病は蚊が運んでくる病気で、蚊に対する完全な防御策はありません。
重症化すると死の危険性もあります。
ワクチンをうっておけば助かる病気なのでその地域に行く人は接種しておくべきワクチン
厚生労働省検疫所 黄熱病
(アフリカ・南米の一部地域では黄熱病の予防接種を打った証明、通称イエローカードがないと入国ができません)


6. 髄膜炎
アフリカには髄膜炎ベルトと呼ばれる髄膜炎が蔓延する地帯があります。
緯度にすると今回の旅だとモーリタニア、セネガルが該当します。
髄膜炎の原因は保菌者から空気感染です。
(保菌者:保菌しても体調や体質により発症するケース、しないケースがある)
留学生の受け入れ時に髄膜炎ワクチン証明が義務付けられている国もあります。
厚生労働省検疫所 髄膜炎


7. 腸チフス
水や食べ物から感染します。
軽度の症状で、高熱・倦怠感・腹痛
重度になると腸に穴が空きます。
治療は抗生物質での長期間の治療を要します。アフリカ旅行者がよくかかる病気
治療設備が整った病院をアフリカで見つける必要があるので自転車旅では受けたほうが良いワクチン
厚生労働省検疫所 腸チフス



b.自転車旅の特性
2.破傷風、3.狂犬病 、4.A型肝炎、5.B型肝炎が該当します。


2.破傷風
日本では子供の頃に大体の人が予防接種をしていると思います。(過去に接種していれば一回の追加接種でOK)
破傷風は傷から菌が入って発症する病気
ケガのリスクが高い自転車旅では接種したほうがいいワクチン(値段も安いし)
厚生労働省検疫所 破傷風


3.狂犬病
自転車での道中で犬に噛まれる、また野宿中に犬に噛まれる等の可能性があるので打ちました。
犬だけでなくコウモリ等の野生の動物からも感染します。
予防接種の有無にかかわらず傷の大きさによっては噛まれた後に追加でワクチン接種が必要。

予防接種をしておくとその追加で打つワクチンの回数が少なくなります。(傷によっては追加接種不要)
噛まれた後も打たなきゃいけないなら、同じじゃないか!と思う人もいるかもしれないですが、
国によっては確実にワクチンの在庫があるかどうかわかりません。(アフリカ等)
その為、動物に噛まれる可能性がある旅をする人には予防接種を推奨します。
私も1度モロッコで嚙まれましたが傷が小さく、追加接種は不要に
予防接種を受けていてよかったワクチンのひとつ


狂犬病は日本では3回の接種推奨、WHOは2回の接種を推奨。
事前接種2回、3回に差があるかというと実証データはありません。
そのため現状ワクチン不足のため、WHOは2回接種を推奨しています。
2回接種・3回接種どちらを選ぶかは気持ちの気持ちの問題です!!
私は2回接種にしました。
厚生労働省検疫所 狂犬病


4.A型肝炎
食べ物、水などから感染。
アフリカ以外にも東ヨーロッパでも感染リスクがあります。
観光客向けのレストランで食事をするには問題ないですが、野宿で野菜を満足に洗えず食べる旅なら必要なワクチン。
安心してガツガツ食べたい人向け。
厚生労働省検疫所 A型肝炎


5.B型肝炎
感染ルートは体液。
日本やヨーロッパでは病院でメスや注射針の使い回しは絶対ありませんが、アフリカの一部地域では必ずしも起こらないとは言えない話…
事故にあい病院に運び込まれて、気付かぬ間に使い回された注射針やメスを使われていてなんてこともない話ではないということで、
海外で安心して病院に行けるためのワクチンといった位置づけ
自転車旅行の特性よりも、そういう地域の病院に行く可能性のある人は打った方がいいのかもしれません。
厚生労働省検疫所 B型肝炎


その他気を付けたい病気

旅をしている間に感染症=コロナという認識に世の中が変化したので今更ですが
コロナの影響によって今後特に注意する必要がある病気
マラリア
マラリアはワクチンが存在せず、もともと免疫を持っていない日本人の感染はたびたび耳にします。
飲み薬の予防薬は存在するのですが、値段が高く毎日飲まないといけないのでなかなかの値段…
飲み薬を常備せずにマラリア流行地域に行く人は虫よけの用意。現地で治療薬を予め手に入れておく等の対策必須
厚生労働省検疫所 マラリア

今回の旅ではマラリア流行地域に入る前に帰国しましたが、帰国の要因のひとつがコロナ感染拡大によるマラリアの危険性増大
マラリアは治療薬こそありますが、治療が遅れると最悪死亡する病気。
コロナの感染拡大によって現地の病院で治療を受けられずに…という状況が考えられます。

今後もマラリア流行地域を訪れる人にとっては最も注意しなくてはいけない病気でしょう。

結論

予防接種に10万円以上かける人もいれば、全く何も受けずに旅をしているチャリダーにも出会いました。
ただ、アフリカを旅するのであれば予防接種は受けるに越したことはないです。
アフリカは都市部以外は大きな病院がないこと。そして、必要なワクチンが必ずしも病院にストックされているとも限りません。
値段は張りますが、野宿と自転車走行中の事故に対する安心代としては必要な経費です。

また、保険適用外であるため予防接種は同じワクチンでも病院によって値段に差があります。
多くの病院ではホームページに値段が出ているので、接種前に値段で確認することをお勧めします。

それでもまだ高い!という人に安く予防接種受ける方法としては以下の2つがあります。
・予防接種の治験
・外国での接種

私は黄熱病のスタマリルを治験で受けました。
値段も通常2万円ほどかかるところを3680円で受けられたのでラッキー!と言いたいところですが、副作用で高熱・倦怠感に苦しみました。

外国での接種はバックパッカーの間ではかなりメジャーな方法
各国にワクチンを受けられる病院はあり、タイ、モロッコなど物価が安い国では日本の半額~3分の1で接種できます。
有名どころだとタイのスネークファーム


ワクチン接種の決定・受ける場所受けるかも安心代だと思います。
日本での接種は少し高い気もしますが…